「今年は厄年だから、厄払いに行こう」「あのお寺は厄除けで有名」――「厄除け」と「厄払い」、この二つの言葉、何気なく使い分けていませんか。実はこの二つ、同じ意味だと思われがちですが、由来をたどると少し違う成り立ちを持つ言葉だとされています。今日は、この二つの言葉の違いと、迷ったときの選び方を天啓の防壁がご紹介します。
「厄除け」と「厄払い」、似ているようで違う二つの言葉
「厄除け」も「厄払い」も、どちらも災いを遠ざけ、これからの一年を無事に過ごせるよう祈願する行事という点では共通しています。神社やお寺で祈祷を受けるという形式もよく似ているため、日常の会話では区別なく使われることがほとんどです。けれど、言葉の成り立ちをたどると、「除け」と「払い」という漢字の違いに、それぞれの由来が映し出されていると言われています。
一般に言われる由来の違い
一般的には、「厄除け」は仏教の寺院で行われる護摩祈祷などに、「厄払い」は神社で行われるお祓いの神事に、それぞれ結びつけて語られる傾向があると言われています。「除け」は災いが身に及ぶ前にあらかじめ寄せつけない、という意味あいが、「払い」は身についてしまった穢れや災いを祓い清める、という意味あいが込められているとする説もあります。ただし、この傾向はあくまで一般的な目安であり、神社で「厄除け祈願」を掲げていたり、お寺で「厄払い」という言葉が使われていたりすることも珍しくありません。呼び方はいつも厳密に統一されているわけではないのです。
どちらを選べばいいのか迷ったとき
結論から言えば、「厄除け」と「厄払い」のどちらを選んでも、大きな間違いにはなりません。むしろ大切なのは、寺院と神社のどちらの信仰に親しみを感じるか、あるいは家族が代々お世話になっている場所があるかどうかです。特別なこだわりがなければ、近くの神社仏閣や、家に縁のある場所を選ぶのがいちばん自然な選び方だと言えるでしょう。呼び方の違いに迷って足が向かなくなってしまうより、まずは一歩を踏み出すことのほうが大切です。
呼び方に迷ったら、まず尋ねてみればいい
「厄除け」と「厄払い」、どちらの言葉を使うべきか迷ったときは、実際にその神社やお寺の授与所や社務所で尋ねてみるのが、いちばん確実な方法です。多くの寺社では、どちらの呼び方でも意図は正しく伝わりますし、丁寧に案内してもらえます。言葉の由来を知っておくと、祈願を受けるときの心構えにも少し深みが増すかもしれません。呼び方にとらわれすぎず、まずは一年の無事を願う気持ちを大切に、足を運んでみてください。