子どもの頃、公園や道端のクローバーの群れにしゃがみ込み、四つ葉を探した記憶がある方は多いのではないでしょうか。何十枚とめくっても見つからない日もあれば、思いがけずすぐに一枚を見つけてしまう日もある――そんな探し物の楽しさが、四つ葉のクローバーにはあります。三つ葉の中にたった一枚だけ紛れ込んでいる姿を見つけたときの高揚感は、大人になっても変わらないものです。手帳や本の間に挟んでおいた記憶がある方もいるのではないでしょうか。今日は、四つ葉のクローバーにまつわる言い伝えを天啓の防壁がご紹介します。
四枚それぞれに意味を当てる、西洋の言い伝え
四つ葉のクローバーには、一枚ごとに「希望」「信仰」「愛情」「幸福」という意味が当てられているという言い伝えが西洋に伝わっています。三つ葉が持つ意味に、四枚目として特別な一枚が加わることで、より豊かな祈りが重ねられていったのだと考えられています。三つ葉のクローバー自体も、古くから「信仰」「希望」「愛情」を象徴する植物として親しまれてきたとされています。
十字架に見立てられてきた背景
四つ葉のクローバーが幸運の象徴とされてきた背景には、その形が十字架を思わせるからだという説もあります。エデンの園を去るイブが、名残として四つ葉のクローバーを持ち出した、という言い伝えも語り継がれているとされています。
なぜ、これほど稀なのか
クローバーはもともと三つ葉が基本の形で、四つ葉はその成長点がまれに分裂することで生まれると考えられています。踏まれたり刈られたりといった外からの刺激が分裂のきっかけになりやすい、という見方もあるとされ、人の行き来が多い場所ほど見つかりやすいと言われるのも、この説と関係しているのかもしれません。四つ葉どころか、五つ葉・六つ葉というさらに珍しい葉が見つかることもあるとされています。
見つけた一枚は、押し花にして残す
ようやく見つけた四つ葉のクローバーは、そのまま持ち帰っても数日でしおれてしまいます。本のページに挟んで水分を抜く押し花にすれば、しおりとして長く手元に置いておくことができます。見つけたときの記憶ごと、静かに残していける方法です。
押し花になった四つ葉のクローバーを見返すと、それを見つけた日の空模様や、一緒にいた人のことまで、ふと思い出すことがあります。葉そのものよりも、その日の記憶を残す手段として大切にしている方も多いのかもしれません。
見つかっても見つからなくても、しゃがみ込んで葉をめくるその時間そのものが、日々の忙しさから少し離れる小さな休息になります。四つ葉のクローバーは、探すという行為そのものに意味があるのかもしれません。